仕事用のコートや休日のカジュアルコートお探しではないですか? こちらでは、メンズコートの知りたいこと~基礎編~として、「コートの種類」と「コートの特徴」をまとめました。新しいコートを探す前にはまず、豆知識のお勉強から! せひ参考にどうぞ!
Outline
1. ステンカラーコート
前を閉めて着ると、かっちり真面目な印象に
襟の後側は高め。
襟の前側は低め。第一ボタンは外して寝かせて着ても◎
後側が高く、前側が低い襟のデザインが特徴で、第一ボタンを掛けても外しても着用できるコートです。ラグランスリーブ、フライフロント(比翼仕立て)、膝丈のベーシックなデザインが多く、ビジネスコートの定番となっています。
別名「バルマカーンコート」「バルカラーコート」「スタンドフォールカラー」とも呼ばれています。実は”ステンカラー”は和製英語。日本以外では通じませんのでご注意下さい!
おすすめ着用シーズン
春/秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス/就職活動・リクルート/カジュアル
ステンカラーコートをお探しの方はこちらから!
関連記事:ステンカラーコートの着こなしについて詳しく知りたい方はこちら「【メンズコートの人気スタイル】ビジネススーツにはステンカラーがおすすめ」をご覧ください。
2. チェスターコート
お仕事スーツにも、パーティースーツにも羽織れる汎用性の高さ◎
ボタンが見えなくなる、フライフロント仕様。
正式名称は「チェスターフィールドコート」。19世紀に登場し流行。イギリスのチェスターフィールド伯爵がはじめて着たことが由来とされています。
本格的なチェスターコートは、シングル仕立て、上襟にベルベットを使用したノッチドカラー、フライフロント、胸ポケット、フラップポケットが付いているもの。現在は、フォーマル~ビジネス~カジュアルと、あらゆるシーンで着用されています。
おすすめ着用シーズン
秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス/冠婚葬祭・フォーマル/カジュアル
3. ポロコート
ダブルブレストの6つボタン&フラップ付きの腰ポケット。
ラグジュアリーな、幅広のラペル。
背中のバックベルト。
袖を折り返したターンナップカフ。
ポロ競技の待ち時間に着用されていたこちらのコートは、アメリカのブルックスブラザーズが『ポロコート』と名付けたとのこと。「厚手のウール素材でキャメル色、ダブルブレストの6つボタン仕様、袖を折り返したターンナップカフ、背中のバックベルト、フラップ付きの腰ポケット、幅広のラペル」が基本の特徴と言われています。一見するとチェスターコートにそっくりですが、実は細かなディテールの差があるのです。
現代では、チェスターコートにポロコートのエッセンスを加えた、ハイブリットタイプも良く見られます。
おすすめ着用シーズン
秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス/カジュアル
4. トレンチコート
トレンチコートを着るとより一層、無骨な印象に。
前を閉じて着るときは、ウエストベルトをキュッと縛るのがおすすめ。
ダブルブレスト、ウエストベルト付きのコート。ハリ感のあるコットンツイル生地が多く用いられています。
第一次世界大戦時にイギリス陸軍で採用されていたコートが起源となっています。塹壕(さんごう)戦で機能性を発揮したことから、「トレンチ(塹壕)」と名付けられたそうです。エポーレット(肩章)ガンパッチ(胸元のカバー)チンフラップ(襟元のカバー)など、ひとつひとつのディテールには意味があり、戦闘服の名残を今でも残しています。
英国を代表するバーバリーとアクアスキュータムが元祖と言われています。
おすすめ着用シーズン
春/秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス/就職活動・リクルート/カジュアル
トレンチコートをお探しの方はこちらから!
関連記事:トレンチはスプリングコートとしても活躍!詳細はこちら「【スプリングコート】メンズの春らしいコートの選び方&着こなし術」をご覧ください。
5. モッズコート
落ち着いた色味なら、ビジカジスタイルにも合わせやすい◎
フィッシュテールのこの後ろ姿が特徴的。
某ドラマの刑事が着ていたことで大人気になったモッズコート。アメリカ軍の「M-51」と呼ばれたミリタリーコートが原形となっています。1960年代のイギリスにて「モッズ」と呼ばれる若者カルチャーで人気が高まり、M-51をのちにモッズコートと呼び始めました。
後の裾が長く先割れしているフィッシュテール、絞りを調節するウエストのドローコード、フード付きの襟デザインがモッズコートの特徴です。ガバッと大きめのコートに細身のパンツを合わせるスタイリングがおすすめ。
おすすめ着用シーズン
春/秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス(カジュアルデー)/カジュアル
6. キルティングジャケット/アウター/コート
通勤:もこもこしない細身シルエットだからスーツとも相性抜群◎
休日:子どもと遊びに出かけるときのパパコートとしても活躍。
その名の通り、中綿入りのキルティング生地を使用したコートのこと。キルティングアウター、キルティングジャケット、キルティングコートなど、デザインに合わせて呼び方も様々。
軽量かつボリュームが抑えられている点が人気のポイントです。「襟&パイピング処理にコーデュロイ生地を用いた、ショート丈のデザイン」が定番で、ビジカジスタイルと相性抜群。ラベンハム、マッキントッシュ、トラディショナル ウェザーウェアが代表的なブランドです。
おすすめ着用シーズン
春/秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス/カジュアル
7. ダウンジャケット/アウター/コート
キルティングのステッチが表に見えないと、ドレス度がUP!
フード付き&キルティングでとってもスポーティー。
羽毛(ダウン)入りでキルティング加工を施したコート。軽量で暖かい事が一番の特徴です。極寒地の防寒着や作業着に使われていました。スポーティーなデザインが主流でしたが、現在では、街着やビジネススタイルにも合うキレイめなデザインも多くみられます。
モンクレール、タトラス、デュベティカ、ヘルノ、ウールリッチ、カナダグースなどの本格的な仕様&高額商品の人気が高まっています。
おすすめ着用シーズン
秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス/カジュアル
8. M-65
胸ポケット×2、腰ポケット×2が特徴。
フードが内蔵されたスタンドカラー
M-65とは、アメリカ軍で採用されていたミリタリーコート。M-51(モッズコート)の後継として作られたため、似ているディテールが多くなっています。胸と腰の左右に配したフロントポケット、フードが内蔵されたスタンドカラー、絞りを調節するウエストのドローコードがM-65の特徴。ミリタリーコートの中では無骨さが控えめだから、都会的で上品なスタイリングにおすすめ。
おすすめ着用シーズン
春/秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス(カジュアルデー)/カジュアル
9. ダッフルコート
太ももの真ん中くらいにかかる丈感が定番。
これが、トグル(ひも付きの留め木ボタン)。
トグル(ひも付きの留め木ボタン)が付いた前合わせや、ボリュームのあるフードが特徴のコート。元々は北欧の漁師が着ていたコートですが、第二次世界大戦時にイギリス海軍が採用したことから広まったとされています。
また、ダッフルとは、ベルギーのアントワープ近郊の地名であると共に、起毛した厚地のウール素材のことを差しています。伝統的で重厚感のあるコートですが、カジュアルなイメージが高いため、休日スタイルに取り入れるのがおすすめ。
おすすめ着用シーズン
秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス(カジュアルデー)/カジュアル
10. ピーコート
グレーのピーコートなら、子供っぽさと見た目の重量感を軽減◎
定番のネイビーを大人っぽく着こなしたスタイリング。
イギリス海軍の船員が着用していたコート。
・厚手で目の詰まったメルトン生地(風を通さず熱を逃がさない)
・左右どちらにも上前が変えられるダブルブレスト(風向きに合わせて留め変える)
・ハンドウォーマーポケット(手を温める)
・大きな襟(襟を立てて遠くの音を聞きやすくする)
・いかりマークの入った大きなフロントボタン(手袋をしたままでも扱いやすい)
など、厳しい環境を耐え抜く工夫が施されています。
日本では「Pコート」と表記される場合がありますが、英語では「pea coat」と表記します。名前の由来は、毛羽立った厚地の生地名“ピー”から名づけた説、イカリの爪“ピー”から名づけた説など、諸説あるそうです。
おすすめ着用シーズン
秋/冬
おすすめ着用シーン
ビジネス/カジュアル
11. まとめ
まだ持っていない種類、お好みのデザインは見つかりましたか? 今後のコート選びの参考にしてみてください。
ビジネスにおすすめTOP5
1位:ステンカラーコート
2位:トレンチコート
3位:チェスターコート
4位:ポロコート
5位:キルティングジャケット
カジュアルにおすすめTOP5
1位:ダウンジャケット
2位:ピーコート
3位:モッズコート
4位:M-65
5位:ダッフルコート
同じ種類でも「色・柄・素材・サイズ感」の違いによって、印象がガラッと変化します。気に入りのコートを身に付けて、寒い冬をホットにオシャレに乗りきりましよう!
メンズコートをお探しの方はこちらから!
関連記事:レディース編はこちら「【コートの種類】レディースのコート&アウターおすすめ10選」をご覧ください。
シンプルなので、スーツにも、ジャケパンにも合う!