日本でも有数の繁華街で、高級ブランドのショップも多く立ち並ぶ銀座。
そんな銀座でオーダースーツを作ろうと思っても、どのお店が良いのか悩んでしまう方は多いはず。
そこで今回は、そんなお悩みを解決すべく、おすすめのお店とその特徴を紹介していきます。
- オーダーの基礎知識や注文の流れ
- おすすめのオーダー内容
についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Outline
1. オーダースーツの「種類」とは
オーダーには3つの種類があり、それによってオーダー対応可能な範囲や金額、納期などが大きく変わります。
▼オーダースーツ種類 一覧表
このように、オーダーの種類によって「どんな人におすすめなのか」も変わります。
満足いくオーダーをするためにも、まずは各オーダーの詳細を確認していきましょう。
①パターンオーダー
相場 | 納期 | おすすめタイプ |
---|---|---|
2~5万円 | 2~4週間 | オーダースーツ 初挑戦の方 |
既製サンプルをもとにサイズ調整を行うのが、パターンオーダー。
サンプルを羽織るので仕上がりをイメージしやすいうえ、低価格で納期が短めなのでオーダースーツ初心者には特におすすめです。
▶パターンオーダーを詳しく解説
パターンオーダーとは|ゼロからでも最高のスーツを作るための基礎知識
②イージーオーダー
相場 | 納期 | おすすめタイプ |
---|---|---|
5~10万円 | 3~4週間 | 標準デザインが 体型に合わない方 |
既製の型紙からサイズ調節を行うのがイージーオーダー。
パターンオーダーよりも補正範囲が広く、細かくサイズ調整ができるため、普段「既製スーツをたくさん直して着ている」という方に特におすすめです。
▶イージーオーダーを詳しく解説
イージーオーダーとは|体型の悩みを解決できるオーダースーツの基礎知識
③フルオーダー
相場 | 納期 | おすすめタイプ |
---|---|---|
20~100万円 | 4週間~ | こだわりの一着を 作りたい方 |
採寸したデータをもとに、その名の通り一からすべて作れるのがフルオーダー。
高額で納期も長めですが、サイズから細かなディテールまで、とことんこだわって作りたい方にはぴったりです。
▶フルオーダーを詳しく解説
フルオーダーとは|価格からメリット・デメリットまで知っておきたい基礎知識
初めての方やどれが良いかわからない方は、リーズナブルで失敗の少ないパターンオーダーがおすすめですよ。
2. 銀座エリアでおすすめのオーダースーツ店
3つのオーダーの種類が分かったところで、この章では、実際におすすめのオーダースーツ店を紹介していきます。
生地の種類が豊富だったり、オプションパックが無料でセットになったり、フルオーダーの無料体験があったり…お店によって様々なメリットがありますよ!
どのお店が自分のイメージに合っているか考えながら読んでみてくださいね。
スーツ店のスタッフを経験している筆者から見た、特におすすめなポイントを紹介していきます!
ブランド名 | 価格 | 納期 | 特徴 |
---|---|---|---|
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S | 1着42,900円~ | 約3週間~ | 仕上がりのイメージがしやすい 豊富なバリエーションとコストパフォーマンスを実現 本格オプション9点がセット内に標準装備 |
azabu tailor | 1着44,000円~ | 約4~5週間 | Made in Japanにこだわりあり 最低価格の生地でも尾州の上質ウール100%生地を使用 |
GINZA Global Style | 1着41,800円~ | 約3~4週間 | 取り扱い生地数が豊富 スーツ以外にも多くのアイテムをオーダーできる |
銀座山形屋 | 1着44,000円~ | 約2週間~ | Made in Japanにこだわった国内縫製 独自の3つのオーダータイプから選べる |
GINZA TAILOR | 1着275,000円~ | 約4週間~ | 一人の職人が一着を丸ごと縫い上げる生産体制 生地の種類が豊富 |
銀座英國屋 | 1着220,000円~ | 約1.5か月~ | 本格的な一着を作れる 仮縫いが体験できる無料オーダー体験を実施 |
2-1.
初心者からオーダースーツ好きまで、コスパよく本格的な一着が作れる
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S
オーダータイプ | 価格 | 納期 |
---|---|---|
パターンオーダー | 42,900円~ | 約3週間~ |
▸おすすめポイント
仕上がりのイメージがしやすい
豊富なバリエーションとコストパフォーマンス◎ 既製服とオーダー専門店のハイブリット |
初心者からオーダースーツ好きまで、コスパよく本格的な一着が作れるのが、「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S(ユニバーサルランゲージメジャーズ)」。
- SUIT SQUARE(スーツスクエア)
- THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)
- UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサルランゲージ)
- UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S(ユニバーサルランゲージメジャーズ)
- WHITE(ホワイト)
上記の店舗全店に導入されているオーダーブランドです。(WHITEはレディースのみ)
・仕上がりのイメージを細かく確認できる
型紙ごとに28サイズのゲージ(見本)服を用意
・豊富なバリエーションとコストパフォーマンス◎
バイヤーが厳選した生地を自社で保有することで実現
・既製服とオーダー専門店のハイブリッド
店頭で既製服に触れながらオーダースーツを選べる
・通常別料金が発生する場合もある本格オプション9点がセット内に標準装備
見た目や着心地の良さを大きく左右するオプション
こちらのブランドでは、ブリティッシュモデル、イタリアンモデル、モードモデルなどのゲージ(見本)服をご用意。
各モデル28サイズ用意しているため、ゲージ服を着用しながら、仕上がりイメージを細かく確認できます。
また、オーダーフロアと既製フロアを両立しているため、
- 既製服を実際に着用したり触ったりしながらオーダースーツを選びたい
- トータルのコーディネートを案内してほしい
という方にもおすすめです。
そして、本格派の方にとって特に嬉しいのが、通常別料金が発生する場合もある本格オプション9点がセット内に標準装備されているという点。その本格オプションがこちら。
無料の本格オプション9点
AMFステッチ/袖口本開き/お台場仕立て/胸ポケットバルカ仕様/上襟裏髭折り返し/D管仕様/尻シック/Vスリット/ベルトステイループ
※生地価格55,000円(税込)以下の場合は、一部有料となります。
見た目や着心地の良さを大きく左右するオプションをこれだけ付けられるため、オーダー初心者だけでなく本格派の方やオーダースーツ好きの方でも満足感のある仕上がりが期待できます。
2-2.
最低価格でも上質ウール100%生地でオーダー可能
azabu tailor
オーダータイプ | 価格 | 納期 |
---|---|---|
パターンオーダー | 44,000円~ | 約4~5週間~ |
▸おすすめポイント
最低価格の生地でもウール100%
|
「azabu tailor(アザブテーラー)」は、パターンオーダースーツのお店。
Made in Japanにこだわっているほか、最低価格の生地でも尾州のメーカーの上質ウール100%生地でスーツが作れます。
そのため、「生地にこだわってオーダーしたい」という方に特におすすめですよ。
▸生地について詳しく知りたい方は「3-1. 生地」をご覧ください。
ブランド詳細
オーダー方法:パターンオーダー
値段:44,000円(税込)~
納期:約4~5週間
予約:WEB
銀座エリアの店舗情報
▼銀座7th店
営業時間 12:00~20:00(平日)、11:00~20:00(土日・祝日)/ラストオーダー 19:30
定休日 木曜日
ほか
2-3.
珍しい色柄まで揃えた豊富な生地数が魅力
GINZA Global Style
オーダータイプ | 価格 | 納期 |
---|---|---|
パターンオーダー | 41,800円~ | 約3~4週間~ |
▸おすすめポイント
豊富な取り扱い生地数
|
「GINZA Global Style(ギンザグローバルスタイル)」は、パターンオーダースーツのお店。
定番~珍しい色柄まで揃えた、豊富な取り扱い生地数が特徴です。
また、注文後3か月以内の全額返金保証が用意されているため初心者でも安心です。
ブランド詳細
オーダー方法:パターンオーダー
値段:41,800円(税込)~
納期:約3~4週間
予約:WEB
銀座エリアの店舗情報
▼銀座新本店
営業時間 11:00~21:00(平日)、11:00~20:00(土日・祝日)
ほか
2-4.
Made in Japanにこだわった国内縫製が魅力
銀座山形屋
オーダータイプ | 価格 | 納期 |
---|---|---|
イージーオーダーほか | 44,000円~ | 約2週間~ |
▸おすすめポイント
Made in Japanにこだわった国内縫製
|
長い歴史を持つのが「銀座山形屋」。
イージーオーダーをはじめとする独自の3つのオーダータイプから選ぶことができますよ。
また、Made in Japanにこだわり国内の工場で縫製している点もポイントです。
ブランド詳細
オーダー方法:イージーオーダー、カスタムオーダー、ロイヤルカスタムオーダー
値段:44,000円(税込)~
納期:約2週間~(オーダー種類によって異なる)
予約:WEB・TEL
銀座エリアの店舗情報
▼銀座店
営業時間 11:00~20:00(平日・土)、11:00~19:00(日・祝日)
2-5.
一人の職人が縫い上げる希少な生産体制「丸縫い」を採用
GINZA TAILOR
オーダータイプ | 価格 | 納期 |
---|---|---|
フルオーダー | 275,000円~ | 約4週間~ |
▸おすすめポイント
一人の職人が一着を丸ごと縫い上げる「丸縫い」
|
「GINZA TAILOR(ギンザテーラー)」は、フルオーダータイプのお店。
丸縫いと呼ばれる、一人の職人が一着を丸ごと縫い上げる生産体制を採用しています。
また、ブランド生地からオリジナル生地まで、生地の種類が豊富ですよ。
ブランド詳細
オーダー方法:フルオーダー
値段:275,000円(税込)~(仮縫いなし:96,000円~)
納期:約4週間~(仮縫いなし:3週間~)
予約:WEB・TEL
銀座エリアの店舗情報
営業時間 10:00~19:00
定休日 火曜日
2-6.
各国のトップも魅了する本格仕様ながら無料オーダー体験も用意
銀座英國屋
オーダータイプ | 価格 | 納期 |
---|---|---|
フルオーダー | 220,000円~ | 約1.5か月~ |
▸おすすめポイント
仮縫い含む無料オーダー体験
|
「銀座英國屋」は、ビジネス向きのデザインを得意としたフルオーダースーツ店。
豊富な生地展開と丁寧な縫製により、ドラマで重役を務める役者が着用するほどの本格的な一着が作れます。
また、フルオーダースーツの醍醐味・仮縫いが体験できる無料オーダー体験も実施していますよ。
ブランド詳細
オーダー方法:フルオーダー
値段:220,000円(税込)~
納期:約1.5か月~
予約:WEB・TEL
銀座エリアの店舗情報
▼銀座三丁目店
営業時間 10:00~18:30
ほか
3.オーダースーツの生地やオプションの特徴
どのブランドにしようかイメージが湧いたところで、この章ではオーダーする前に知っておきたいこれらの特徴について解説します。
事前に知っておくことで、当日のオーダーをより楽しめますよ。
3-1. 生地
スーツをオーダーする際に選べる生地は、インポートの生地ブランドのものからオリジナルのものまで様々。
今回は、スーツをオーダーする上で知っておくべきインポート生地ブランドを厳選してご紹介します。
使用されている用語の解説を見る
しなやかかつエレガント
「イタリア製」ブランド
トレンドやファッション性、個性を大切にするイタリアの生地は、特徴のある色柄が非常に豊富。
また、柔らかくしなやかな生地感も特徴で、体に馴染みやすく着心地が良いと、日本国内で多く取り扱われています。
【左図】
◆REDA(レダ)
イタリア・ビエラで150年の歴史を持つREDAの生地は、美しい艶としなやかさが特徴。色柄のデザインが豊富で、キャッチーなデザインも多く揃えています。上質ながら手の届きやすい価格なのも◎
【右図】
◆ Vitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ)
1663年に創業した、イタリア・ビエラ地区を拠点としている名門ミル。高品質なウール生地×高いコストパフォーマンスが魅力です。信頼があり人気も高いため、世界的な有名ブランドでも採用されています。
【左図】
◆ Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)
1910年に北イタリアで創業した、イタリア最高峰のミル兼プレタブランドです。厳選された羊毛を使用することで、美しい光沢を持つ上質な生地を生み出しています。
【右図】
◆ Loro Piana(ロロ・ピアーナ)
180年もの歴史を持つ、アルプス山麓ビエラ地区のミルで、世界三大ミルのひとつ。最良メリノウールの称号を毎年獲得するなど、業界で高い評価を受けています。カシミヤでも有名。
◆ CARLO BARBERA(カルロ・バルベラ)
イタリア・ビエラ地区で創業した名門ミルです。こちらのブランドは、温度と湿度が保たれた地下倉庫で、糸を1年以上エイジング。その糸で織り上げられた素材は、世界一美しいと称されています。
重厚でコシのある
「イギリス製」ブランド
伝統を重んじるイギリス。そんなイギリスの生地は、落ち着いた色柄が多くビジネスシーンにも取り入れやすいですよ。
また、イギリスはイタリアに比べ、年間を通して雨が多く湿度も高め。
そのため、イギリス生地はそんな気候に適したハリやシャリ感が特徴です。丈夫なので、耐久性にも優れていますよ。
【左図】
◆ DORMEUIL(ドーメル)
創業180周年もの長い歴史を持つ、現存する世界最古の服地マーチャント。ヨーロッパのセレブを常連に持つほどの最高品質が魅力です。フランスに籍をおいているため、ファッショナブルなデザインにも定評があります。
【右図】
◆ JOHN FOSTER(ジョン・フォスター)
1819年創業のJOHN FOSTERの生地は、コシがありながらも軽さを感じられる「程よい肉感」が特徴。イギリス生地・イタリア生地両方の風合いを兼備しています。上質ながら選びやすい価格でコスパも◎
【左図】
◆ FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)
ウェリントンにて1772年に創業したFOX BROTHERSは、フランネル生地の名門として知られています。コシがあり仕立て映えする生地感や、伝統を感じるチェック柄など、イギリス生地らしさを存分に味わうことができますよ。
【右図】
◆ ABRAHAM MOON(アブラハム・ムーン)
1837年に北イングランド・ブラッドフォードで創業したMOON社は、シェットランドやラムズウールなどを使用したジャケット生地が有名です。重厚感のある秋冬の装いには欠かせません。
◆ SCABAL(スキャバル)
1938年にブリュッセルで設立されたSCABALは、コレクション数の多さが自慢の老舗マーチャント。Super100's~200'sの高級細番手ウールや、イギリス生地ながらも華やかな色柄が魅力です。
機能性に優れ日本の風土に適した
「日本製」ブランド
日本にも、上質な生地ブランドが存在します。
その特徴は、スーツをビジネスユニフォームとしてとらえた合理的で堅実な生地感。
変色や引き裂きに強いといった、日本特有の細やかな技術と品質の高さは、世界からも大きな注目を集めています。
【左図】
◆ 御幸毛織(みゆきけおり)
1905年創業の御幸毛織の生地は、美しい艶としなやかさが特徴。国内の紳士服地分野で高い評価を得ています。また、豊富な色柄やキャッチーなデザインも多く揃えています。上質ながら手の届きやすい価格なのも◎
【右図】
◆ 日本毛織(にほんけおり)
日本毛織は、1896年に創業し「ニッケ」の愛称でも知られる素材メーカーです。高品質なウール生地×高いコストパフォーマンスが魅力。信頼があり人気も高いため、世界的な有名ブランドでも採用されています。
4-2. オプション
ベーシックなスーツも良いですが、オプションを付けてより本格的なスーツにするのも、オーダーの醍醐味。
目上の方からも一目置かれるようなオプションを、厳選してご紹介します。
【左図】
◆ AMFステッチ
ジャケットの襟に入れるステッチのこと。手縫い風のデザインが着こなしのアクセントになるほか、襟の形をきれいに保つ「型崩れ防止効果」も期待できる仕様です。
【右図】
◆ 袖口本開き(本切羽)
ジャケットの袖口のボタンホールが、飾りではなくきちんと開く仕様のこと。既製品では飾りであることも多く、高級スーツの証とも言える本格的な仕様のひとつです。
【左図】
◆ 天然ボタン(本水牛・本ナット)
小さいパーツでありながらも、印象を大きく左右するボタン。代表的なのは、水牛の角を原料とした味わい深い表情の「水牛ボタン」、マットな艶感と天然素材らしい柔らかさが魅力の「ナットボタン」。
【右図】
◆ 裏地(キュプラ)
標準仕様で多いのはポリエステルですが、オプションとして選択できる場合が多いのが「キュプラ」。美しい光沢が特徴で、吸湿性にも優れています。
【左図】
◆ 台場仕立て
身頃の見返しにも表地を使用することで、立体的なシルエットと丈夫さを両立します。より多くの生地と手間を要するため、高級スーツの証とも言える仕立てです。
【右図】
◆ Vスリット(Vカット)
ヒップの上部に入れたV字型の切れ込みのこと。かがんだ際にウエストの窮屈感を緩和させてくれる効果があります。マイスターの技が光る細かな仕様です。
【左図】
◆ 尻シック
パンツの股部分の補強布のこと。内側に付けておくことで、汗や摩擦による生地の傷みを抑制し、耐久性を高めます。長くスーツを愛用するために欠かせない仕様です。
【右図】
◆ ベスト
ツーピーススーツもよいですが、ジレをつけるだけで、より重厚感があり格式高く見えるスリーピーススーツに。ビジネスシーンはもちろん、結婚式をはじめとしたフォーマルな場にも取り入れやすくなります。また、寒い日には防寒対策としても重宝しますよ。
オプションを追加する分予算は増えますが、その分見栄えが良く、着心地の良いスーツを作ることが出来ますよ。
オーダーする際は無理のない範囲で是非検討してみてくださいね。
3-3. 本格的なオーダースーツに仕上げるコツ
せっかく銀座でオーダーするなら、高級感溢れる本格的な一着が作りたいもの。
そんな時は、以下のポイントを意識してオーダーしてみると良いですよ◎
①ウール100%生地で作る
ウール100%生地は、思わず目を惹くような美しい艶感・しなやかさが特徴。
一目で上質感が伝わるような生地なら、”銀座”という街に相応しい、高級感のあるスーツに仕上がりますよ。
②見た目を左右するオプションを付ける
機能性を高めてくれるオプションも大切ですが、見た目に大きな変化をもたらしてくれるのはデザイン性のあるオプション。
着こなしに奥行きを与えてくれるAMFステッチや天然ボタン、ふと見えた際に上質さを高めてくれる本開き、キュプラ裏地などは、積極的に取り入れてみるといいですよ。
▸オプションについてもう一度確認したい方は「3-2. オプション」をご覧ください。
③細部のサイズ感にこだわる
生地やオプションにこだわっても、サイズが合っていなければかっこいい着こなしはできません。
一見ピッタリだなと思っても、袖や裾の細かな長さやウエスト周りのゆとりまで、細かく確認するようにしましょう。
4. オーダーの流れ
店舗により一部異なる場合もありますが、オーダーは基本的にこのような流れで行います。
予約
- WEBや電話で予約をする
来店
- カウンセリング
- 生地やモデル、ディテールの選択
- 採寸
- 見本の試着(パターン・イージーオーダー)
来店(2回目・フルオーダーのみ)
- 仮縫い(仮組みしたスーツ)の試着
完成
- 受け取り
- 完成したスーツの試着
では、それぞれの項目について確認していきましょう。
①予約
まずは、スーツをオーダーするための予約をしましょう。予約方法はWEBや電話など、ブランドによって異なります。
直接来店して問題ない場合もありますが、予約をしないと
・予約必須な店舗の場合、オーダーできない
・混雑していた場合、普段はかからないような待ち時間が発生する
といった事態に陥ってしまうことも。
そのため、基本的には予約することをおすすめします。
②来店
予約をしたら、時間に余裕を持って店舗に向かいましょう。
服装は、その日の予定に差し支えない場合は、仕事着と同じ服装で行くか、シャツやシューズを持参すると良いですよ。
実際に身に着けているアイテムで採寸したほうが、ジャケットを着た際の窮屈感や裾の長さの具合をリアルにイメージしやすくなります。
③カウンセリング
どんなスーツを作りたいか、色や柄、デザインを具体的に伝えましょう。
イメージが決まっていない場合は、どんなシーンで着るか、どんな相手に良く魅せたいかを伝えると◎
店員さんとイメージを近づけることで、より満足いく仕上がりになりますよ。
④生地やモデル、オプションの選択
どのブランドも生地の種類が豊富なため、その中からカウンセリングの内容に沿ったものを店員さんが見繕ってくれる場合が多いです。
また、色柄はもちろん、触り心地や光沢感も生地によって異なります。好みの生地を見つけるためにも、よく見て、よく触ってみてください◎
生地選びは「バンチブック」と呼ばれる小さくカットされた生地を綴った見本帳をもとに行なうことがあります。
そのため、見本帳と実際のスーツの生地面積の違いから、スーツが出来上がった際に「思ったより派手に見える…」と感じる場合があります(面積効果)。
明るい色・大きな柄を選んだ際に起きやすい現象なので、このような生地を選ぶ場合は注意するようにしましょう。
⑤採寸
店員さんが必要箇所の採寸を行います。自分の身体に合ったスーツを作るためにも、サイズに関する希望はこの時にしっかり伝えるようにしましょう。
上質な生地でも、サイズや丈が合っていないと見栄えが悪くなってしまいます。
⑥見本の試着(パターン・イージーオーダー)
パターンオーダー・イージーオーダーは、このタイミングでゲージと呼ばれる見本服を着用し、これをもとにさらに細かいサイズ調整を行います。
この作業を行うことで、オーダーならではのフィット感を生み出すことができます。
⑦2回目の来店・仮縫い(フルオーダー)
フルオーダーの場合のみ、1回目の来店で採寸したデータをもとに、実際にスーツが仮縫いされます。
これを着用しながら、さらに細かくサイズを合わせていきますよ。
この工程が、最上級の着心地に仕上がる、フルオーダーの一番の魅力です。
⑧完成
2回目または3回目の来店で、完成したスーツを受け取ります。
受け取った後はその場で試着をし、サイズ感を確認します。
試着して万が一サイズに違和感を覚えた場合は、その場で店員さんに相談してみてくださいね。ブランドによっては、無料で直してくれることもありますよ。
5. スーツオーダーについてのよくあるQ&A
この章では、スーツのオーダーに関するよくあるQ&Aをご紹介します!
Q1. オーダースーツの平均費用はいくら?
A. パターンオーダーなら2~5万、イージーオーダーなら5~10万、フルオーダーなら20~100万円と、オーダー方法により費用が大きく異なります。
▶オーダースーツ種類の一覧表を見る
Q2. オーダースーツの高級なものはいくらくらい?
A. オーダーの費用は仕立て方法と選ぶ生地、オプションによって価格が変動します。
仕立て方法の中で一番高級なものはフルオーダーで、価格は20~100万ほどです。
Q3. オーダースーツの完成までどのくらいかかる?
A. パターンオーダーなら2~4週間程度、イージーオーダーなら3~4週間程度、フルオーダーなら4週間~と、オーダーの種類によって納期が異なります。
▶オーダースーツ種類の一覧表を見る
6. まとめ
今回は、銀座でおすすめのお店とオーダースーツの基礎知識、注文の流れについて解説しました。
高級感漂う街・銀座で、是非あなただけの一着を作ってみてくださいね。
もう一度銀座のおすすめブランドを確認したい方は、2. 銀座エリアでおすすめのオーダースーツ店をご覧ください。