CRAFT

製法とこだわり

お客様にぴったりフィットし、
永年に渡り満足いただく一着に
仕立てるために、私たちの
オーダースーツは、300を超える工程を
熟練のマイスターの
手作業によって進められます。

  • CLASSIC
    DETAIL PACK

    クラシックディテールパック

  • 伝統の技術と細やかな
    配慮が
    驚きの標準装備

    かつてマイスターたちは、胸ポケットのバルカ仕様、袖口本開きなど、美しいディテールを追求してきました。
    私たちはその伝統を受け継ぎ、通常であればオプションとして別途料金がかかる仕様を「クラシックディテールパック」という標準装備によって、無料でご提供しております。

    ※生地価格55,000円(税込)以下の場合は、AMFステッチ、袖口本開き、お台場仕立ては有料となります。

  • AMFステッチ 画像

    AMFステッチ

    AMFとは、元々テーラーがラペルをしっかり押さえシャープにするために施したハンドステッチを、ミシンで表現できる様にしたアメリカのメーカー「American Machine & Foundry」社の頭文字のこと。襟のエッジを押さえ、落ち着かせることできれいに保つ効果があり、型崩れを防ぎます。極めてスローでローテンションに施すため、時間を要す仕様です。

    ※生地価格¥86,900(税込)以下の場合は有料となります。

  • 袖口本開き 画像

    袖口本開き

    袖口のボタンホールのことを切羽と言いますが、本物のボタンホールにして開閉を可能にしたディテールを本切羽または本開きと呼びます。量産品ではボタンホールを施すことなく、飾りボタンの簡易な仕様が多くなりました。この仕様は高級スーツの証とされています。

    ※生地価格¥86,900(税込)以下の場合は有料となります。

  • お台場仕立て 画像

    お台場仕立て

    身頃の見返し部分に表地を使用することで、立体的なシルエットと丈夫さを両立します。より多くの生地と手間を要する、贅沢で価値のある高級スーツの証となる仕立てです。
    ※モデルにより見返しのデザインは異なります。

    ※生地価格¥86,900(税込)以下の場合は有料となります。

  • 胸ポケットバルカ仕様 画像

    胸ポケットバルカ仕様

    バルカは小舟の意味で、船底のように丸くカーブしたナポリ仕立ての胸ポケットです。バストが体型に沿って丸みを持った、立体的できれいなシルエットとなり、見た目にも柔らかく、やさしい表情を与えてくれます。直線仕様よりも技術と手間がかかる仕様となります。

  • 上襟裏髭折り返し 画像

    上襟裏髭折り返し

    上襟の表地を、裏側に台形状に折り返した部分のことを指します。かつて、上襟を伸ばしてサイズ調整をすることが可能だった昔のオーダースーツの名残で、現在は高級スーツの証として残っています。

  • D管仕様 画像

    D管仕様

    ポケットの縁などに用いられる留め縫いを、D字状にしたものがD管留めです。力を分散させ、デザイン的にも繊細で美しいディテールは、マイスターの細やかな配慮から生まれました。

  • 尻シック 画像

    尻シック

    パンツの股間部分の補強布のことを指します。尻シック(あて布)を内側につけておくことで、汗や摩擦による生地の傷みを抑制し、耐久性を高めます。長くご使用いただくためのさりげないディテールです。

  • Vスリット 画像

    Vスリット

    ヒップの上部に入れたV字型の切れ込みをVスリットと呼びます。前屈姿勢時の圧力を逃し、運動量を確保します。細やかな心配りのひとつで、マイスターの5mmのこだわりといえます。

  • ベルトステイループ 画像

    ベルトステイループ

    ベルトバックルのピンを通し、バックル位置がズレるのを防ぐ役割があります。また、フロントを開けた際もベルトが垂れ下がらないような働きをするなど、これもまたさりげなく粋なディテールのひとつです。

THE STORY

ご注文からお渡しまで、
オーダスーツをめぐる物語

一つ一つ丁寧に作られたオーダースーツの着心地は格別。
そんなこだわりを持って熟練のマイスターが縫製しています。

※下記工程は、ハンドメイド仕様オーダースーツの工程となります。

  • 裁断 画像

    Chapter : 1

    裁断

    熟練の職人が生地の特性や柄に応じて適切に型入れし、一枚一枚丁寧に手作業で裁断していきます。

  • くせとり(アイロンワーク) 画像

    Chapter : 2

    くせとり(アイロンワーク)

    肘・膝・尻など運動量の多い複雑な曲線部分に対し、丹念なアイロンワークで生地を曲げる作業をクセ取りと呼びます。これにより、フィット感が高まり、シワなく綺麗に身体に沿うスーツが仕立て上がります。

  • 上襟(組み立て) 画像

    Chapter : 3

    上襟(組み立て)

    複雑な曲線をなす首まわりにスーツの上衿を添わせるため、丹念なアイロンワークによって生地を曲げていきます。殺し襟と呼ばれるこの技が襟元のフィット感を生み、着用感を高める上で最も大切な工程となります。

  • 袖のいせこみ(袖付け) 画像

    Chapter : 4

    袖のいせこみ(袖付け)

    腕の運動量を確保するため、手作業でなじませながら丁寧にいせ込みを施し、仮止めしていきます。これにより、快適な着心地を生む運動量が確保され、抜群の着用感が味わえるのです。アームホールの裏地とじにおいても、表地に影響しないようたっぷりといせ込みながら手作業でまつり付けしていきます。ミシン縫製とは違い、糸の強弱がついた、遊びのある馴染んだ仕上がりが実現します。

  • 裏地綴じ 画像

    Chapter : 5

    裏地綴じ

    裏地のパターンは裏地のシルエットを崩さないよう、多めの分量をとってカットされています。そのゆとり量が美しいシルエットを保つための重要なポイントです。裏地をなじませながら縫い合わせる作業を、熟練のマイスターの手で丁寧な手まつりによって行っていきます。襟ぐり・肩裏・アームホール・裾・袖口…。人の手でなければわからない糸のテンションや裏地の分量を、調節しながら遊びを持たせることで、身体に馴染んだスーツが仕立て上がるのです。