ネクタイの種類は、「形状」×「素材・生地」×「柄」×「色」の組み合わせによってさまざまなスタイルを表現できます。
そのため、バリエーションが膨大!同じスーツとシャツを着ていても、ネクタイ1本変えるだけで印象が大きく変化します。それほど、ネクタイはスーツスタイルのなかでも重要なアイテムです。
とはいえ「ネクタイの種類が多すぎて、どれを選べばよいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ビジネスや結婚式など、シーンに合ったネクタイの形・柄・色の選び方を解説します。TPOに合った1本を選び、スーツ姿をより洗練された印象に仕上げましょう!
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1. ネクタイの基本的な形状
ネクタイのベースとなる形状(かたち)は主にレギュラータイ・ナロータイ・蝶ネクタイ(ボウタイ)の3種類です。それぞれの特徴やおすすめの着用シーンを紹介します。
1-1. レギュラータイ


左側の先端(幅が広い方)=大剣(だいけん) 右側の先端(幅が狭い方)=小剣(しょうけん)
先端がとがっていて、結び下げるタイプのネクタイはダービータイと呼ばれます。ネクタイと聞いて多くの方が思い浮かべる、ポピュラーなタイプです。そのなかでも、大剣(ネクタイ先端部分で幅が広いほう)の幅が7~8cm程度のものはレギュラータイと呼んでいます。もっともベーシックなタイプなので、あらゆるビジネススーツと合わせやすく、汎用性が高いです。
ちなみに、レギュラータイよりもっと幅広タイプで、大剣幅10cm程度になるとワイドタイと呼ばれています。ネクタイにボリュームが出ることでVゾーンに重厚感が生まれ、より一層クラシカルで落ち着いた印象のスタイリングが完成します。
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1-2. ナロータイ

ジャケットの襟やシャツの襟も細めのデザインを選びましょう。

大剣の幅が4~6cm程度のものをナロータイ
大剣の幅が4~6cm程度と、レギュラータイよりも幅が細いスリムなネクタイはナロータイと呼ばれます。名前のとおり narrow(=幅が狭い)の意味で、スリムな形が特徴です。
ネクタイが細くなることで、レギュラータイに比べてややカジュアルな印象になります。そのため、フォーマルにスーツを着こなしたいシーンよりも、ビジネスカジュアルや、パーティーシーンにおすすめです。
1-3. 蝶ネクタイ(ボウタイ)

ビシッと決まるフォーマルスタイル

遊び心のあるカジュアルスタイル
蝶ネクタイは、結び下げず、襟元で蝶結びするタイプのネクタイです。蝶ネクタイ以外にボウタイ、バタフライなどの呼び方があります。
蝶ネクタイはフォーマルシーンで用いられることが多い一方、最近ではカジュアルなスタイルに取り入れてアクセントとして楽しむ方も増えています。
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2. 季節感を演出する素材・生地
ここでは素材・生地はの特徴とともに、ふさわしい着用シーズンも紹介します。
2-1. シルク素材(オールシーズン)

光の当たる位置によって、ツヤツヤ感が堪能できる!

オールシーズン使用OKです。
ネクタイの代表的な素材がシルクです。上品な光沢と滑らかな質感が特徴で、オールシーズン活躍します。
最近では、シルクの代わりに価格を抑えたポリエステル素材も多くみられます。しかし、見た目の高級感に加えて締めやすく結び目が崩れにくいことから、シルク素材のネクタイがおすすめです。
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2-2. ニットタイ(オールシーズン)

ジャージージャケットやチェック柄シャツなど、カジュアルなアイテムと相性◎

布ではなく、編み物。ザクッとした編み目で軽やかなムード。
ニットタイは、編み上げられた素材で作られたネクタイです。ざっくりとした編地で、芯地を使用しない作りのため、軽やかな印象を与えます。
ほどよい抜け感があり、ビジネスカジュアルスタイルにもなじみやすいアイテムです。
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2-3. リネン素材(春夏向き)

リネンネクタイは、夏の涼やかジャケットとも相性抜群!

リネン100%

コットン100%

良いとこ取りな、リネンとシルクのブレンド素材。
リネン(麻)はシャツやジャケットでもおなじみの素材ですが、ネクタイにも使用されています。シルク素材に比べるとややカジュアルな印象で、胸元を爽やかで涼しげに見せてくれる風合いが魅力的です。
ただし、シワになりやすいので、連続での着用は避けましょう。
春夏シーズンには、同じく軽やかな印象を与えるコットン素材もおすすめのネクタイもおすすめです。
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2-4. フレスコタイ(春夏向き)

いつものスーツ&シャツなのに、フレスコタイでガラッと夏仕様に。

スケスケなメッシュ状の織物。とっても涼しそう♪
メッシュ状に織られた生地を使用したネクタイをフレスコタイと呼びます。立体感のあるざっくりとした生地感が特徴で、涼しげなVゾーンを演出できます。
通気性がよく見た目にも軽やかなため、夏場のスーツスタイルにぴったりです。
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2-5. ウール素材(秋冬向き)

セーターを着るように、ネクタイにもウール素材を!

ウール100%

もこもこジャケットを着るなら、もこもこネクタイを合わせるのが◎

カシミヤとシルクのブレンド素材
ウール素材のネクタイは、あたたかみのある風合いが魅力です。シルク素材に比べてややカジュアルな印象で、ツイードやフラノなどボリューム感のあるジャケットとよく合います。
秋冬シーズンには、ふんわりとした柔らかいカシミヤ素材のネクタイもおすすめです。
3. 着こなしを格上げするネクタイの柄
ビジネススタイルで個性を表現しやすいのは、ネクタイの柄です。柄の種類を知っておくことで、スーツスタイルのおしゃれの幅がぐっと広がります。
ここではネクタイの柄の種類と、それぞれが与える印象を解説します。
3-1. 無地/ソリッド

パッと見た感じは、ネイビーの無地。

実はさりげない織柄が入っている、小洒落たネクタイ
無地(ソリッド)は、単色のネクタイです。織柄のないなめらかなサテン地が一般的ですが、さり気ない織柄で表情を加えたソリッドタイもあります。
スーツやシャツの柄に影響されにくいので、コーディネートに迷ったときにおすすめです。
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3-2. ストライプ

極太ストライプは、案外コーディネートしやすい◎

左と同じようなデザインですが、白が加わることでグンと明るくなる!

【ネイビー地×細いブルーのライン】シンプルで控えめなデザインなので、少し硬い印象に。

【ネイビー地×ブルーのトリプルライン】ラインにデザインがある分、少し華やかに。
ストライプ柄は、ネクタイの定番のデザインです。斜めのラインで構成された縞(しま)模様で、線の太さやピッチ(間隔)により、印象が大きく変わります。
同じネイビーやブルー系のストライプでも、デザインによって印象が異なります。
- 細いストライプ:すっきりとした印象で、真面目でかしこまった雰囲気
- 太いストライプ:華やかで、ややカジュアルな雰囲気
ストライプ柄を上手に取り入れるポイントは、スーツ・シャツ・ネクタイのピッチ(間隔)に変化を付けることです。同じ太さのストライプを重ねたコーディネートはまとまりにくくなるため、下記のような組み合わせを意識しましょう。
パターン①
スーツ:太いストライプ
シャツ:無地またはシャドーストライプ
ネクタイ:細いストライプ
パターン②
スーツ:無地
シャツ:細いストライプ
ネクタイ:太いストライプ
このように異なる印象の柄を組み合わせることで、全体のバランスが整い、洗練されたVゾーンを演出できます。

【イギリス式】右上がり(カタカナの【ノ】の時の方向)

【アメリカ式】逆方向の右下がり
ちなみに、ストライプ柄の斜めの方向にも違いがあります。
- 右上がりイギリス式
- 左上がりアメリカ式
それぞれに異なる魅力があるため、TPOや装いのテイストに合わせて選びましょう。
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3-3. チェック

すっきりとしたウインドーペーン風チェック

トレンドの英国調グレンチェック
チェック柄は、格子状の模様が特徴のネクタイです。グレンチェックやタータンチェックなど、英国スタイルのデザインがトレンドとして注目されています。
チェック柄は可愛らしく見えるのではないかと心配される方もいますが、シックな色味を選べば落ち着いた印象になります。大人の装いにもなじむ、上品なコーディネートが楽しみたい方におすすめです。
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3-4. 小紋

パッと見は、赤の点々模様??実は…

かわいらしい小花柄でした!

紋章(クレスト)を配したデザイン

紋章+ストライプ=ロイヤルクレスト
小紋柄は、花、クレスト(紋章)、幾何学模様などの、小さなモチーフを一定の間隔で並べたデザインのネクタイです。ストライプ柄のスーツやシャツに合わせやすく、全体を落ち着いた雰囲気にまとめてくれます。
また、紋章とストライプを組み合わせたデザインはロイヤルクレストと呼ばれ、より華やかで品格のある雰囲気を演出します。
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3-5. ドット

ドットが小さくてシックな雰囲気

ドットが大きくてポップな雰囲気
ドット柄は、水玉模様が特徴のネクタイです。丸の大きさによって印象が変わり、小さなドットほど上品でシックに、大きなドットほどポップな印象になります。
ドットのサイズによって名称も異なり、小さいものから「マイクロドット < ポルカドット < コインドット」と呼ばれます。
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3-6. ペイズリー

シンプルな勾玉(まがたま)模様

草花モチーフを取り入れたオリエンタルな模様

細かな部分まで描かれたペイズリー柄。色はブルー系でまとめて落ち着いた雰囲気に。

多色使い&繊細な図柄で高級感◎
ペイズリー柄は、玉(まがたま)模様や草花モチーフなど、オリエンタルな雰囲気のデザインです。多色使いで細かな模様が描かれているものが多く、身につけるだけで華やかさと上品さを演出できます。
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4. 印象を左右するネクタイの色
ネクタイの色は第一印象を決める大切なポイントです。色によって、スーツスタイルの印象は大きく変わります。
ここでは、代表的なカラーとシーンに合った選び方を紹介します。
4-1. ネイビー・ブルー系

【ネイビー】迷った時はまずはコレ!

【ブルー】ネイビーよりも明るい色だと爽やかさがUP
ネイビーやブルー系のネクタイは、で信頼感のある印象を与えます。ビジネスシーンで好印象を与えたいときや、相手との信頼を築きたい場面に最適なカラーです。
迷ったときは、ネイビー・ブルー系のカラーを選びましょう!
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4-2. レッド系

彩度を抑えたエンジ系で大人っぽく。

鮮やかな赤で、仕事に対するやる気アピール!
レッド系のネクタイは、見る方にエネルギーや情熱を感じさせます。仕事に対する情熱や前向きな姿勢をアピールしたい場面にぴったりのカラーです。
同じレッドでも色味によって雰囲気が異なり、鮮やかな原色系のレッドはカジュアルに、彩度を抑えたエンジ系は落ち着いた大人の雰囲気を演出します。
また、レッドよりも淡いピンクは、やさしさや親しみやすさを感じさせる色として人気があります。
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4-3. グレー系

暗めで落ち着いたグレーは、都会的な雰囲気

シルバー系の明るいグレーは、フォーマルシーンにも◎
グレー系のネクタイは、落ち着きと知性を感じさせる雰囲気が魅力です。モノトーンならではの控えめな存在感で、上品かつ洗練された印象を演出します。
上司や取引先を立てたいときや、フォーマルなシーンにおすすめです。
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5. 失敗しない!シーン別ネクタイの選び方
ネクタイは、着用するシーンに合わせて選ぶことが大切です。ビジネスや結婚式など、それぞれにふさわしい色や柄を押さえておくことで、安心して着こなせます。
ここからは、代表的なシーン別にネクタイの選び方を解説します。
5-1. ビジネス

ビジネスシーンでは、相手に与える見た目の印象が成果に影響することがあります。シチュエーション別に、おすすめのネクタイやNG例などを紹介します。
【プレゼンテーション】
大勢の前で話す場では、信頼感と説得力を意識し、レッドやボルドーのような暖色系のソリッドタイ、または細いストライプ柄がおすすめです。
色数が多いネクタイや大柄のデザインは、内容よりもネクタイに目線がいってしまうことがあるため、注意しましょう。
【商談・契約】
誠実さと自信を伝えたい場面では、ネイビーやブルー系のレジメンタル(斜めストライプ)が好印象です。落ち着いた色合いのなかにも芯の強さを感じさせるため、ビジネスパートナーに安心感を与えます。
避けたいのは、奇抜な柄のネクタイです。フォーマルさを欠くと、信頼を損ねる恐れがあります。
【接待】
取引先との接待では、親しみやすさと控えめな上品さを兼ね備えたネクタイがおすすめです。例えば、色はグレーやワインレッド、柄は小紋柄やドット柄を選ぶと、柔らかい印象に仕上がります。
一方、明る過ぎる色や光沢が強い素材のネクタイは主張が強いため避けたほうがよいでしょう。相手より目立つ装いはマナー違反と見なされることもあります。
5-2. 就職活動

就職活動でネクタイは印象を左右する重要なアイテムです。清潔感と誠実さを意識して選ぶことで、相手に好印象を与えられます。
おすすめのカラーは、ネイビーやエンジ、グレーなどの落ち着いた色味です。柄は無地またはレジメンタル(斜めストライプ)を選ぶと、知的で信頼感のある雰囲気を演出できます。
一方で、ビビッドカラーや大柄のデザインは華やかな印象になりやすいため注意が必要です。また、ホワイトやブラックのネクタイは冠婚葬祭用とされているため、就職活動では避けるようにしましょう。
5-3. 結婚式

結婚式に出席する際は、祝福の場にふさわしい華やかさと上品さを意識したネクタイを選びましょう。
おすすめは、シルバーや淡いブルー、淡いピンクなどの明るいトーンのネクタイです。光沢のある素材を選ぶと、フォーマルな印象を保ちながら、装いに華やかさを添えられます。柄は無地のほか、小紋柄や細いストライプなど控えめで上品なデザインが安心です。

一方で、ブラックのネクタイは弔事を連想させるため避けましょう。また、キャラクターもののネクタイやニットタイはカジュアル過ぎる印象になりやすいため、会場の雰囲気に合わせた選び方が大切です。
ここからは、ゲストの立場別に結婚式におすすめなネクタイのコーディネート例を紹介します。
【親族】

ブラックスーツに同色のジレを合わせた、統一感のあるスタイルです。シンプルで光沢のあるネクタイを合わせることで、全体が引き締まり、フォーマルで上品な印象に仕上がります。
【友人】

グレーを基調としたスリーピーススーツに、ネクタイを合わせた正統派のコーディネートです。淡い色味でまとめることで、清潔感と落ち着いた印象を与えます。

ブラウンを基調としたスーツスタイルに、ストライプ柄のネクタイを合わせたコーディネートです。ネクタイの色味で軽やかな印象を演出できます。
二次会やカジュアルな雰囲気の結婚式におすすめのスタイルです。
5-4. 弔事

弔事では、礼服にブラック・無地のネクタイを合わせるのがマナーです。織柄や模様入りのネクタイは避け、光沢のないマットな素材を選びます。
結び方はシンプルなプレーンノットが基本です。大剣の先端がベルト付近にくる長さを意識しましょう。
6. スーツに不慣れでも安心!定番のネクタイの種類
スーツに不慣れな方でも定番のネクタイを数本そろえておくと、どのような場面でも迷わず対応できます。
ここでは、ビジネスからフォーマルまで幅広く使える、そろえておきたい定番のネクタイを紹介します。
【カテゴリ別】定番のネクタイ
| カテゴリ | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 形状 | レギュラータイ | スタンダードな形で、スーツにも合わせやすい |
| 素材・生地 | シルク素材 | 年間を通して着用できる |
| 柄 | 無地/ストライプ/小紋柄 | 好印象を与えられる定番の柄 |
| 色 | ネイビー・ブルー系/レッド系 | シーンに合わせて信頼感・華やかさ・品格を演出できる |
具体的には、以下のネクタイをそろえておくと幅広いシーンに対応できます。
- ネイビー・ブルー系×シルク素材×無地またはストライプ
- レッド系×シルク素材×無地またはストライプ
- ブラック×マット素材×無地(弔事用)
5. まとめ
ネクタイは、形状や素材・生地、柄、色の組み合わせによって印象が大きく変わります。色や柄が与える印象や、季節・シーンとのバランスを意識しましょう。TPOに合わせて素材やデザインを選ぶことで、スーツスタイルをより洗練された印象に仕上げられます。
紹介したネクタイの種類と選び方を参考に、ご自身に合った1本を選んでみてください!















7~8cm程度のものをレギュラータイ