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| 着陸態勢に入って傾いた飛行機の窓に、色とりどりのどきついネオンが飛び込んでくる。ミラノの街に別れを告げた私たちが次に向かったのは、中国第一の都市・上海。近年急速に発展を遂げ、世界でもっとも大きな都市のひとつとされる商業都市である。この街にこそ、我が『THE SUIT COMPANY』の、マシンメイドスーツの工場があるのだ。 |
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| 広い工場内 |
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| 上海の中心から、高速道路を飛ばすこと約2時間。のどかな風景のなかに突如、巨大な街が姿を現した。「この街に、その工場があるんですか?」と訊いてきたのは、この旅に同行している『Begin』編集部のKさん。「というよりも、街自体がメーカーの敷地なんですよ」と、いつものことながら少々得意気(笑)に、私は答えた。当社が提携しているこのメーカーは、中国屈指のスーツメーカーであると同時に、電力エネルギー事業や不動産業、バイオテクノロジー農業などを営む巨大企業なのだ。敷地内にそれぞれの分野のあらゆる施設が集まっているだけに、Kさんが“街”と見紛うのも無理はない。 |
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| 黙々と作業に取り組む現地スタッフ |
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| 現場を見て回り現地スタッフを指導 |
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門をくぐってからクルマで10分ほど走り、ようやく本社ビルへ到着。縫製だけでなく、製糸や生地づくりも行っているだけあって、工場の広さも半端ではないのだ。このため、製糸や縫製などの各セクションへの移動も超大変。途中、中国人スタッフにあれこれ指示する西洋人に、Kさんが興味を示している。じぃっと見ているKさんに、私はこともなげに説明してあげた。「彼らは“モデリスト”といって、本場イタリアからやってきたスーツづくりのプロ中のプロですよ!」。
イタリアのクラシコ系ブランド“コルネリアーニ”との提携により、最新技術を採り入れることに成功した同社を陰で支えているのが、この“モデリスト”たちだ。彼らは老舗スーツメーカーで長年修業を積んだ、スーツ界の巨匠たち。マッシモ氏は、名門“イザイア”に12年在籍した実績をもつジャケット工程の技術者だ。パンツ工程の技術者は、“コルネリアーニ”に32年も在籍した大ベテラン・ベニアミーノ氏。一度一線を退いたが、熱烈オファーを受け、現在この工場でパンツの生産部門を担っている。 |
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Kさんの姿が見あたらないと思ったら、68歳の最年長モデリスト・アルマンド氏と一緒に記念撮影中。氏は、10年にわたって“ゼニア”や“エルメネジルド”などを渡り歩いた経験をもつ、同工場の仕上げ・プレス担当者だ。「スーツづくりの達人になんて、めったに会えないですからね」と、クールなKさんが珍しく興奮するのもうなづける。
「生地だけでなく、縫製にもものすごくこだわっているんですね〜」。ときには怒鳴り声をあげながら熱心に指導する、“モデリスト”たちの仕事ぶりを目の当たりにして、感嘆の声をあげるKさん。そう、本場の“モデリスト”の手によってつくられた、決してイタリア製に引けをとらないスーツ……それが『THE SUIT COMPANY』の一着なのだ。
(つづく) |
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| 『THE SUIT COMPANY』の一着を発見! |
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| 仕上げ・プレス担当のモデリスト・アルマンド氏 |
ジャケット担当のモデリスト・マッシモ氏 |
パンツ担当のモデリスト・ベニアミーノ氏 |
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